マクロ美アンSachi

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【英語通訳】知っていると便利!自動車メーカーの社内通訳に必要な英単語10選

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こんにちは。マクロ美アンSachiです。

私は、今年で通訳業を始めて7年目になりますが、主に自動車メーカーで社内通訳や翻訳をやってきました。あまり、優秀な通訳ではありませんが、自動車業界での通訳経験はそこそこあるので、何かお役にたてば。。。と思い記事を書くことにしました。

旅行業界もそうでしたが、自動車業界も大変業界用語が多く、初めの頃は「なんですか?ソレ?」というような部品名や専門用語をたくさん耳にしました。

また、業界内でも各メーカーごとで独特な言い回しがあり、なんでわざわざそんなめんどくさい言い方するかな~と、半分泣きそうな気持ちになる時もありました。慣れてくると、それがかえって面白くもなってくるのですが。。。

ということで、今回は自動車メーカーの通訳で知っていると便利な英単語をいくつかピックアップしてみましたので、ご紹介したいと思います。

 

*この記事は、通訳の立場から書いていますので、自動車のプロの方から見ると、定義や説明が若干異なる場合もあるかとは思いますが、その点ご了承いただければ幸いです。

 

 

【英語通訳】知っていると便利!自動車メーカーの社内通訳に必要な英単語10選 

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現場でよく使用していた単語10選

どの自動車メーカーでも使われるような、簡単な一般的単語をご紹介します。それぞれのメーカー独特のおもしろい単語もありますが、他社では使えないのでとりあえず共通のものを以下にあげてみました。

英語にすると色々な言い回しがあるので、1つだけではありませんが、使いやすいものをピックアップしましたので、参考にしてください。

1) ヘコ凹(Dent)

「ヘコ」はdentで、へこみがあるとかへこんでいるという意味です。

通訳に入る部署にもよりますが、検査関係やミーティングでの報告などで、しょっちゅうでてくる不具合用語です。車体の凹凸チェックは非常に大事で、なめらかなボディでなければならないので、ちょっとしたへこみも見逃せない。。。って感じですかね。

2) デコ凸 (Bump, Convex)

「デコ」は1)と反対の意味で、でっぱりや凸部分を示します。

1)とセットで覚えておくと便利です。

3) ばらつき(Variation, Dispersion)

この単語もミーティングなどでは、必ずと言って良いほどでてきます。

解析結果などで、数値にばらつきがでてくると、不具合が疑われることが多いため、この言葉もやはり不具合レポートやプレゼンなどでよく聞かれます。

4) 耐久性 (Durability)

「耐久性」という言葉は、自動車を語る上では必須条件ということもあり、どんな場面でも(特に仕様に関する事項)お目にかかります。この単語は、自動車のみならず、電気製品や他の製品にもよく使用される単語ですので重要です。

5) からくり(Mechanism, Integrated Factory Automation)

自動車メーカーでいう「からくり」というのは、工場内の自作自動装置や、しかけ等で動く機関のことだと理解しています。例えば、作業効率をはかるために「動く部品ワゴン」みたいなものを作ったり。。。コスト削減やムダを軽減する改善の一環です。

各メーカーによっても「からくり」の定義が違うとは思いますが、イメージ的にはこんな感じだと思います。

6) タッチアップ(Touch-up)

「タッチアップ」とは、塗装が仕上がったあとの塗装面にキズや塗り残しがあった場合に、修正処理の塗装(リペアペイント)を行うことです。主に塗装工程で使われる用語で、タッチアップ塗装とかタッチアップペイントなどと言われます。

ちなみに塗装工程は、結構シンナーっぽいにおいがきつく、私にとっては苦手な工程でした。通訳する場合は、工場見学だといろんな工程を回る場合もありますし、研修生の通訳などであれば、1つの工程の通訳をまかされるという場合が多いと思います。

7)ワイヤーハーネス、ハーネス(Wire harness)

「ワイヤーハーネス」とは、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線の束と、端子やコネクタで構成された集合部品のことです。ボンネットの中でも、黒いワイヤーハーネスの束の存在が目立っていて、車体内部にも多くのワイヤーハーネスがはり巡らされており、その重要性を知ることができます。 

8) ビビリ音 (Beating noise)

「ビビリ音」とは、部品のつなぎ目から発生するノイズのことで、「ビリビリ」とか「ジジジジ〜」といった音がすることからそんなふうに呼ばれています。

面白い呼び方なので、すぐに覚えました。笑

9) 公差(Tolerance)

この単語も結構ひんぱんにでてきます。「公差」Toleranceとは、許容される差のことを意味し、具体的には「完成した製品について、許容される誤差を含んだ寸法幅」のことをさします。よく、交差+0.5などと図面に書かれていたりするのを見ます。

10) 三現主義 (Fact Finding Locale, 3 Reality Principle)

3現→ 現場・現物・現実のことをさしていて、机上の空論ではなく、実際に「現場」で「現物」を確認し、「現実」を認識した上で問題解決を図ろうという考え方を言います。この言葉は、プレゼンなどでよくでてきます。メーカーにおいては、定番の文言ではないかと思います。

もし、自動車メーカーでの通訳が決まった場合は、とりあえずざっくり自動車の構造と車体のパーツ名については、事前に見ておいた方が良いかもしれません(気になるところだけで大丈夫です。なんせ、自動車の部品はネジも合わせて約3万個のパーツからなるので。。。笑)

車の運転ができないと、細かいところまでは少々厳しいかもしれませんが、現場の方々は非常に優しい方が多く、色々と教えてくださるのでその点は安心です。

まだまだ たくさんあるのですが、今後少しずつご紹介していきたいと思います。

 

よく使う通訳ツールのご紹介

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以下は、 通訳の現場で常にお世話になるツールたちです。

パナガイド(ワイヤレスの音声ガイド)

人数が多い時や 、工場見学など歩き回ったり声が聞こえにくい時に使用します。ほとんどの場合、派遣先の会社が所有していたり、通訳派遣会社が有料で用意することが一般的です。海外添乗員もよくこの音声ガイドを使って説明などしています)

早めにこのパナガイドに慣れておくと良いかと思います。通訳スクールによっては、この機器を使った授業をしてくれるところもあります。

場合によっては、マイクを使って通訳をする場合もあるので、人前でしゃべることに慣れておいた方が良いです(私はいまだに緊張しますが。。。)。

 

プロ仕様電子辞書

通訳中には辞書で調べる余裕などありませんが、日本語の意味がわからなかったりする時もたまにあったり、スマホだと必ずしもWifi環境が良いとは限りませんので、電子辞書は広辞苑なども入ったものを1つ持っておくと良いかと思います。

ちなみに私は、カシオのプロ仕様電子辞書 EX-word DATAPLUS10  XD-G20000を使っています。200コンテンツも入っていて、英英辞典も充実していて、業界専門用語も豊富に入っているのでおすすめです。

カシオ 電子辞書 エクスワード プロフェッショナルモデル XD-G20000 コンテンツ200

 

自動車業界用語辞典

私は、グランプリ出版の自動車用語辞典にお世話になっています。文字だけではなく、車の構造やパーツなどのイラストも入っており、素人にとってはありがたい本です。すべては網羅していませんが、一般的な自動車専門用語はのっているので、一冊あると便利だと思います。

グランプリ自動車用語辞典

 

自分で作る業界単語帳

各業界ごとの自分オリジナルの単語帳を必ず作るようにしています。同じ業界でも使用する用語が異なったりするので、その場合は分けて作るようにしています。

その場合、会社の個人情報となるような個人名や部署名などは避け、一般的な用語を単語帳にまとめます。これがあると、急に同じ業界の通訳の仕事が入った場合に、非常に役に立ちます。

これは、毎日こつこつ、わからない言葉やよく使いそうな単語がでてきた時に、すぐアップデートするようにしています。5〜6年分くらいたまってきたので、たまにチェックして忘れないよう(だいぶ忘れてしまってますが。。。)に努力しなければ、とは思っていますが。。。笑

 

メモ用ノート&クリップボード

メモ用紙はうら紙でもなんでも良いと思います。うら紙だけだとバラバラになってしまうので、クリップボードがあると、机がない場所でのメモ取りも便利です。あとで、きちんと見直したりするには、使いやすさを重視したメモパッド的なノートがよいかもしれません。

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まとめ

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今回は非常に簡単な英単語で、もの足りない方もいらっしゃるとは思いますが、工場内や製造・検査ラインでよくでてくる単語をピックアップしてみました。

通訳の募集を行っている業界をみると、自動車部品メーカーも含め、意外に自動車関係は多いように思います。通訳を長年やってらっしゃる方は、1度や2度 は自動車メーカーでの通訳を経験されたことがあるのではないでしょうか?

海外から頻繁に研修生もやってきますし、リーダー研修のようなものから、工場見学などの視察や会議、アテンド的なものから翻訳まで様々です。最近では電気自動車も増え、今後はIT化やAI化も業界内でどんどん加速していきそうです。

これから通訳を目指す方で車に興味がある方は、このような現状を視野に入れぜひ自動車関連の通訳の勉強をしてみてはいかがでしょうか?

私も応援していますので、頑張ってください!

 

本日もご訪問ありがとうございました。

 

マクロ美アンSahi