マクロ美アンSachi

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ブッシュキャンプでの注意事項♡紅葉の原生林歩きとブッシュキャンプ野営準備

 こんにちは。マクロ美アンSachiです。

 

秋も徐々に深まり、紅葉の時期となりキャンプには絶好の季節となってまいりました。

 

先日、登山家の方が主催する原生林キャンプに参加してまいりました。冬はスキー場となる場所の近くに手付かずの原生林が残っているのですが、プロのインストラクターの方とともに、その紅葉の美しい原生林を歩き、そこに自生するキノコ類を取りながら、原生林の中でのブッシュキャンプを楽しんでまいりました。

 

標高1600mということもあり、夜中は0度近くになる(10月中旬)ため、素人感覚でのブッシュキャンプは非常に危険だなと感じました。手付かずの自然の中で、動物や植物など自然に気を使いながら、キャンプさせていただくという謙虚な気持ちがないと、厳しい条件下の中でのキャンプは成立しないな。。。と強く感じました。

 

しかしながら、このような環境でのキャンプは、大変貴重な経験となりますし、キャンプにおける基本的なルールを守り、元どおりの姿にしてそこを去ることができるキャンパーであれば、原生林の中でのブッシュキャンプも、非常に楽しいものになるのではないかと思い、記事にしてみようと思いました。

 

以下は、私がプロの方の指導のもとに体験した原生林キャンプをする際に気をつけるべき事項の一例です。これから、ブッシュキャンプや原生林での紅葉、キノコ狩りを楽しみたい方のご参考になれば幸いです。

 

 

ブッシュキャンプでの注意事項♡紅葉の原生林歩きとブッシュキャンプ野営準備

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原生林の中を歩くことは、肉体的にも精神的にもとても清々しく気持ちの良いものです。地域や標高によっても紅葉の時期は変わってきますが、10月末~11月中旬くらいまでが紅葉のピークでしょうか。

シーンと静まり返った原生林の中、赤く染まった落ち葉の上を、サクッサクッと踏みしめる音を聞きながらの散策は、なんとも言えず心地よいものです。

原生林歩きで気をつけること

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原生林の中をトレッキングしたり散策する際に、注意すべき点を以下にあげてみました。

注意事項をあげるとキリがないのですが、怪我や無茶な行動を避けることは当たり前ですが、山登りには命に直結するような危険も潜んでいますので、どんな山や原生林でも注意しすぎることに越したことはないと思います。

私の経験を踏まえて、いくつかの注意点をまとめてみましたので、参考にしていただければ幸いです。

1. 雨具や防寒具はしっかりと用意

山のお天気は非常に変わりやすく、麓付近では晴れていても、高度が上がるにつれて霧など出やすく雨になったりする場合が多いので、雨具や防寒具の準備はとても重要です。

雨がひどい場合には、雨合羽だけでなく、傘をさしながら歩くことをおすすめします。

基本的には、100均などで売っているポンチョ式合羽(or 雨具上着)+雨具ズボンで十分だと思います。それにプラスして、リュックが濡れないようにビニールをかぶせたり、シューズ用のレインカバーがあるとさらに安心です。

山登りや高度の高い原生林ではまず、気候や温度のことを念頭にして準備をするのが基本となります。 日中は暖かくても、夜中は0度以下になる場合もありますし、雪が降る場合もありますので、寒さ対策は命に直結する必須事項とも言えます。

2. 複数人で行動

手付かずの原生林の場合、そもそも道がなかったりするので、インストラクターの方と一緒に行ったり、山登りに慣れている方と一緒に行動することをおすすめします。山に登ること自体危険が伴うことが多いので、怪我をした時のことや、遭難した時のことを考慮すると、一人での行動は避けたほうが無難です。

ましてや原生林でのキャンプとなると、複数人での行動の方がいろんな面で安全です。 

3. よくわからないキノコや植物などは食べない触らない

秋のシーズンになり原生林を歩くと、いろんな種類のキノコがあちこちに自生しているのを目にします。ついつい取ってみたくなるかとは思いますが、きちんとキノコの知識を持った上で採取する分にはまったく問題ありませんが、普段見るキノコ類と似通った毒をもつキノコも多数存在しますので、注意が必要です。

たとえばシイタケに非常に似たツキヨタケなど、見分けにくいキノコもあります。

ただし、キノコに関する知識が豊富、あるいはインスタラクターと一緒であれば、秋のキノコ狩りは本当に楽しいものになります。夕食にするキノコ鍋の材料を探しながら、原生林を歩くとブッシュキャンプもさらに楽しみが増しますね。

4. 引き返す勇気も大切

標高が高くなってくると、 頭痛がしたり胸が苦しくなったり、めまいがしたりと、高山病の症状がでてくることがあります。私も高度に非常に弱いので、2000mを超えるとたまにこのような症状がでてきます。

富士山などはいきなり高度の高い5合目からスタートする場合が多いため、高度による体調の変化には要注意です。私は、7〜8合目付近で、急に呼吸困難で動悸が激しくなり、命に危険が迫っていることを自覚できたため、それ以上無理はせず、途中で断念し下山した経験があります。

若い方でも高度に弱い体質の方もいらっしゃいますし、寝不足などで体調が悪い時は、同じような症状が出ることがあります。そのような場合は、「引き返す」という選択をする勇気も時には大切です。

山や海などの自然は美しい反面、厳しさや怖さも兼ね備えていることを、改めて認識することも必要です。

5. 万が一のことを考え、水や食料は多めに

持っていく荷物の量にも制限がありますが、飲み水や食料は万が一のことを考慮し、余裕があるようなら、少しだけ多めにリュックに入れておくことをおすすめします。

食料といってもあまりかさばらず、エネルギー補充がすぐできるチョコレートやエネルギーバーなどがおすすめです。

 

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キャンプ地を見極め野営準備

キャンプ場であれば、きれいに整備されていて、ほとんどは平らでキャンプをしやすい環境下にあると思いますが、ブッシュキャンプの場合、キャンプ地を自分で判断して設営するのは意外に難しく思う方が多いのではないでしょうか?

また、野営地を決めた後、日が明るいうちに早めにタープ張りや焚き火準備をすることも大切になってきます。

先日参加した、原生林キャンプ講習での基本的な野営準備の流れを以下にまとめてみましたので、参考にしていただければ幸いです。

1) キャンプ地の見極め

なるべく湿気の少ない傾斜のない平らで、砂利や大きな石などの障害物のない場所を選びます。また、河原や水の増水の可能性がある場所は避け、強風にさらされないような場所が最適です。

また、熊などの動物がでそうな鬱蒼とした場所でなく、開けて見通しが良い樹の下などの場所を選びましょう。

2) タープ張り

タープにこだわる必要はなく、テントがあればテント泊でも問題ありません(むしろ、気温が低い場合は、テント泊の方が寒さを防ぎ安全です)。

タープの場合はいろいろと張り方があり、その場に合わせたスタイルを楽しめ、ブッシュキャンプの醍醐味のひとつでもあります。ただ、夏場は虫に悩まされますので、虫対策用のネットがかかせません。冬場は逆にかなりの寒さになるため、一晩中焚き火を絶やさないとか、湯たんぽなどの防寒対策が必須となります。

3) 小枝&薪集め

タープ張りが終わりひと段落したら、まずやらなければならないことは、火種となる小枝集めです。3種類くらいの太さ(鉛筆の芯くらい→鉛筆サイズ→親指くらいの太さを目安)の枝を集め、同時に薪になりそうな乾いた枯れ木を集め、焚き火をしやすい長さにあらかじめ揃えておきます。

4) 水汲み

近くに川があり、飲料水となりそうであれば、水筒やポリタンクに汲んでおくと良いでしょう。お湯を沸かしたら、水筒に入れ替えておくと翌朝まで使えて便利です。

ただし、川の上流で水田や工場などがあったりすると、農薬や化学物質が流れてきたりする場合があり、決して安全な水とは言えませんので、事前のチェックが必要となりますのでご注意ください。

5) 焚き火準備

いろいろやり方はありますが、直火で焚き火をする場合は、かならず穴を掘り大きめの石や木で穴の周りを囲い、かまどを作ります。

上記で集めた小枝を使用し、コットン+ワセリンなどの着火剤に火をつけ、徐々に大きめサイズの枝に火を広げていきます。

火が安定してつくようになったら、少しずつ薪を入れ、吹き棒などを使い薪の方に火を移していきます。

後片付けの大切さ

キャンプ場でもそうですが、原生林の中ではなおさらのこと、後片付けが一番大切になってきます。自然の中で、キャンプをする際は、常に自然に感謝し使わせていただいているという気持ちでキャンプをすると、必然的に後片付けに力が入るものです。

1) 立つ鳥跡を濁さず

キャンプ地を去る際は、来た時は全く同じ状態、あるいはそれ以上の状態にして立ち去るようにしましょう。自分たちが出したゴミはもちろんのこと、焚き火跡の灰や燃え残りもきちんと火を消し、すべて持ち帰るようにしましょう。そして、掘った穴も元どおりにもどし、最初の状態とまったく同じ状態にして立ち去ることが基本と考えましょう。

2) オープントイレの後始末

原生林に入ると、ほとんどの場所ではトイレなどありませんので、オープントイレ(青空トイレ)ということになりますが、使用した紙などは必ず持ち帰ることをお忘れなく。水に溶けるティッシュペーパーなどでも自然に還るには何年もかかりますので、基本はすべて持ち帰るようにしましょう。

まとめ

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原生林でのブッシュキャンプを一度経験すると、この楽しさはやみつきになってしまいます。かなり不便な環境下ではありますが、その不便さが究極の楽しみに変わります(笑)。

いかにシンプルに、いかにカッコよくそしてワイルドに。。。ブッシュキャンプを何度か経験すると、万一、災害などが起こっても決してあわてることなく、いつも通りに冷静に対応できそうな気がします。

 

便利すぎる世の中だからこそ、このような原始にもどったようなアウトドアな遊びが大人にはうれしいのかもしれませんね。

 

女性でもたくましく、カッコよく遊べるブッシュキャンプに、ぜひ一度トライしてみてください♪

 

 

本日もご訪問ありがとうございました。

 

マクロ美アンSachi