マクロ美アンSachi

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【英語通訳】通訳の仕事の種類は何種類あるの?通訳ガイドと通訳は違う

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こんにちは。マクロ美アンSachiです。

早いもので、いよいよ来年2020年は東京オリンピックが開催され、また今年はワールドラグビーも日本で開催され、通訳者や通訳を目指す方々にとっても、今年から来年にかけては、活動範囲が広がる年になるのではないでしょうか?

そんな通訳のお仕事に関して、どんな内容の仕事があって、何種類くらいあるのかご存知ですか?

私も現在、ビジネス通訳の仕事をフリーランスでやっていますが、今まであまりそのようなことを考えたことがありませんでした。

しかし今回良い機会なので、通訳の仕事は何種類くらいあるのか、それらがどんな内容の仕事なのかなど詳細を調べて、これから通訳を目指す方々にとって有益な情報になればと思い、記事を書くことにしました。

通訳の仕事の種類は、細かく分けると多岐にわたり、かなりの種類になってしまいますが、ざっくりわけると8種類もしくは11種類あると言われています。(定義によって種類の数は変わってきますが、今回は一般的なものをご紹介します)

通訳学校などで定義つけられている種類は8種類とのことで、この情報に基づいた内容で記事を書いています。参考にしていただければ幸いです。

 

 

【英語通訳】通訳の仕事の種類は何種類あるの?通訳ガイドと通訳は違う

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通訳ガイドと通訳の違い

1. 観光ガイドの役割を担う「通訳ガイド」

通訳案内士(Tour guide-Interpreter)」とも呼ばれ、官公庁が実施する国家試験「全国通訳案内士試験」に合格し、報酬を得て通訳案内を行うというお仕事です。

ここでいう「通訳案内」というのは、外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内を行うことを基本にしています。要するに、訪日外国人旅行者を相手にしたプロの観光ガイドといったところでしょうか。

通訳は、よく黒子のような存在と言われますが、通訳ガイドは逆に自らがエンターテイナーの要素を持つのではないかと私は思います。自らの言葉で日本の素晴らしさをアピールするという点においては、そういった要素がかなり強いのではないでしょうか。

通訳ガイド用語事典―日本の地理・歴史を理解するために

 

2. 上記以外の通訳を行う「通訳士(ビジネス/エンタメ/放送業界など)

通訳士もしくは通訳者(Interpreter)と呼ばれ、一般的に異なる言語を話す人々の間に入って、一方の言葉を他方の言葉へ変換するという作業をすることで、簡単に言うと言葉の違う人々の言語的サポートをするお仕事です。

ひとことで通訳といっても、逐次通訳同時通訳ウィスパリング通訳などの手法の違いがあります。

通訳士の仕事は、通訳を行う場所・場面によって、求められるスキルに違いがあるため、それぞれ専門性をもって活動をすることになります。

仕事内容の詳細は以下に挙げていますが、いずれにしても通訳士の仕事は、黒子に徹し話し手の会話の内容やニュアンスを忠実に通訳し、基本的に自分の意見などを含めて通訳することはNGとされています。  

同時通訳者のカバンの中 ツールを使いこなせば英語力3割アップ!

 

通訳者の仕事は8種類

以下に、通訳の仕事の種類を挙げています。ざっくりとではありますが、8種類の仕事内容に分けることができます。

通訳を目指す方は、まずはどのような仕事に関わりたいのか方向性を決めた上で、専門的知識を勉強していくことをオススメします。

もちろん、1種類だけの仕事しかできないわけではなく、通訳ガイドの資格を持った方が、ビジネス通訳やコミュニティ通訳、イベント通訳などもできますし、会議通訳を専門にされている方がビジネス通訳などをするケースもあります。

しかしながら、専門性の高い分野の通訳に関しては、やはりそれなりの専門知識と通訳スキルが必要になりますので、どんなカテゴリーの通訳でもOKとは言い難いのが現状です。

通訳者はフリーランスで働く場合が多いですが、企業によっては社内通訳(in-house)という形で社員もしくは契約社員/派遣社員として、採用される場合もあります。

 

1. 通訳ガイド

民間外交官」と言われるように、日本国民を代表して訪日外国人をもてなす重要な立場の職業であると言えます。

通訳ガイドについては上記で概要を説明しましたが、国家試験(難易度が高く合格率12%前後)もあり、高い語学力が必要とされるだけではなく、日本の文化や歴史、経済など幅広い知識が必要となります。

また、こういった知識に加え、旅程管理やホテル関連の予約、突発的に起こるトラブル処理といった、ツアーコンダクター的要素も必要となってきます。

2. 会議通訳

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会議通訳は、国際会議やシンポジウム、講演会や学会などで通訳を行う仕事で、サミットなど政府間協議の際にも活躍します。

これらの会議は、専門家が集まる場合が多く、かなり高度な内容であることが多く、通訳の仕事の中でも一番難易度が高いとされる分野です。

逐次通訳を行う場合もありますが、大きな会議の場合は時間に限りもあるため、2〜3人のチームが、15分おきで交互に同時通訳(ブース内で機材を使用)を行うことが一般的です。

会議通訳者は、高度な通訳スキルはもちろんのこと、金融・経済・IT・医学etc.の専門的な背景知識も求められ、通訳者の中でもあこがれのポジションとなっています。 

会議通訳者 長井鞠子さんの本:

伝える極意 (集英社新書)

3. ビジネス通訳

海外の方との商談や企業内ミーティング(TV会議など含む)、プレゼン、交渉、工場視察など、大小問わずビジネスの様々なシーンで活躍する通訳をさします。

ミーティングやプレゼンなどの規模にもよりますが、通常は正確に内容を伝えられる「逐次通訳」を主流としていますが、外国人もしくは日本人が全体のうち1〜2名位であれば、ささやきながら同時タイミングで通訳をする「ウィスパリング通訳」を行う場合もあります。

ビジネス通訳の需要は幅広く、新人通訳からベテラン通訳までそれぞれのレベルに合った仕事内容があります。

4. 放送通訳

海外から入ってくるニュースを日本語に通訳したり、その逆で日本のニュースを外国語に通訳したりする仕事です。

テレビなどでよく耳にする同時通訳がそのカテゴリーです。放送通訳は、海外ニュースのVTRを事前に見て、ある程度情報を整理した上で放送する「時差通訳」、話し手の言葉を聞き取りながら同時に通訳する「同時通訳」という手法を使います。

全国レベルで発信される場合がほとんどのため、公的なニュースにふさわしい、正しくきれいな日本語を話す必要があります。

5. エンターテインメント通訳

こちらもよくテレビで見かけることがありますが、芸能人やアーティスト、ミュージシャン、スポーツ選手、映画関連のエンターテインメント業界における通訳のことを指します。

海外の俳優さんや映画監督などのインタビューや、記者会見などがその例といえます。また、ミュージシャンのツアーなどに、アテンド通訳として付きそうこともあります。

通訳を行う方や団体に関する背景知識はもちろんのこと、来訪者の国の習慣や文化などにも精通しておく必要があります。

エンタメ通訳の聞き方・話し方 (PHP新書)

6. イベント通訳

各種展示会やイベント、ゲームショーや企業の販売促進キャンペーンなどの様々なイベント業務に携わる通訳の仕事を言います。

イベント会場設営や搬入などの際、外国人スタッフとのやりとりはもちろんのこと、会場などでの外国人向け受付やナレーターとしての通訳業務をこなします。

7. コミュニティ通訳

日本語がわからない、あるいは話せない在日外国人のために、病院や学校、役所や裁判所、警察署などで通訳として、彼らの日常生活のサポートを行う仕事です。

細かい種類としては、医療通訳、学校通訳、行政通訳、司法通訳などに分かれています。コミュニティ通訳とひとくくりに言っても、それぞれ分野がまったく異なります。

学校通訳や行政通訳については、そこまで高度な専門性は求められませんが、医療通訳や司法通訳については、どちらも人命や人生にかかわる重要な役割を担うため、より高い通訳能力が必要となります。

いずれの場合も、日本の生活に不慣れな外国人をサポートしたいという強い気持ちが重要になってきます。

8. ボランティア通訳

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その名の通り、ボランティアで行う(無償)通訳のことをさします。ボランティアとしての通訳の活動は様々なものがありますが、以下に挙げる通訳については、よく募集されているようです。中には、自主的なボランティア通訳もあります。 

1. 役所の行政窓口・行政施設・公立学校での通訳

2. 自治体によっては、外国人被災者のサポート通訳

3. 博物館や観光地などでの自主的なボランティア通訳

4. ピースボートのボランティア通訳(選抜試験あり)など多数

 

ボランティア通訳は、基本的に無償となっていますが、場合によっては交通費や食事などが支給される場合があります。ピースボートがその例で、数ヶ月間に及ぶ海外航路のクルーズ中、ボランティア通訳スタッフとしてクルーの一員として乗船し、宿泊する部屋や食事代は無料で提供してもらえるというありがたいボランティア活動もあります。

*ピースボートボランティア通訳の情報はこちらを参照ください。↓

peaceboat.org

まとめ

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いかがでしたか?

通訳といえども、様々なシーンでいろんな種類の通訳の仕事があることがおわかりになったかと思います。

ビジネス通訳ひとつとってみても、色々な業界・企業があり、各業界・各企業の取り扱う製品やその業界の常識、専門知識など、勉強すればするほど知っておくべき情報が多く、日々の情報収集が大切になってきます。

新人のうちは、これもあれもと吸収しなければならないことがたくさんあって大変かとは思いますが、ある程度自分が進みたい方向性を決めておき、通訳スキルとともに少しずつ特定分野の専門性を高めて、レベルアップしていくことが大切だと思います。

長い道のりですが、勉強がんばってくださいね!

 

本日もご訪問ありがとうございました♪

 

マクロ美アンSachi