マクロ美アンSachi

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ゴーヤの育て方♡親づる摘心時期と人工授粉が大事

こんにちは。マクロ美アンSachiです。

 

今回は、きゅうりに続く夏野菜の代表格「ゴーヤ」栽培について、家庭菜園実践者の観点から自分の経験に基づいて、情報をみなさんと共有できればと思い、ブログにUPしてみました。

 

ゴーヤと言えば、ゴーヤチャンプルや沖縄のイメージが強い野菜ですね。インドや中国では、古くから薬用植物としても食されてきたようです。

 

ゴーヤは、健康食としても注目を集めている野菜で、高血圧やむくみ予防に欠かせない「カリウム」や、細胞を増やす際に必要で、貧血や動脈硬化予防の「葉酸」、そして何と言っても夏の倦怠感や疲労感を癒す「ビタミンC」が豊富に含まれている野菜です。

 

ゴーヤはプランターでも簡単に栽培できる野菜で、夏の強い日差しをシャットアウトする、ゴーヤの「グリーンカーテン」も年々ポピュラーとなり、多くの方がグリーンカーテン作りを毎年楽しみにしていらっしゃるのではないかと思います。

 

そんな中、今回はそのゴーヤの親づる摘心人工授粉といった栽培管理をしつつ、しっかりと収穫も行なっていく、というところにフォーカスしたいと思います。

 

このような育て方に興味がある方、ゴーヤ栽培が初めてで、どのように育てていけばよくわからない方など。。。そういった方々に向けて、なにかお役にたてる情報をシェアできれば幸いです。

 

ゴーヤの育て方♡親づる摘心時期と人工授粉が大事

個人的な感想ですが、ゴーヤは親づるを摘心した後は、その子づるたちをほとんど放任状態で栽培することができ、また病害虫にも強いので、初心者の方でも、比較的簡単に栽培ができるのではないかと思います。

 

時々、つるの伸びる進行方向を調整してあげたり、雌花ができれば人工授粉をしてあげたりするだけで、管理はいたってシンプルです。

 

ただ、事前に支柱を準備したり、ある程度のスペースを確保したり、つるがちゃんとネットや支柱にからみつくまでが、少々面倒だったり、ちゃんと育つかな〜と心配がつのるものです。

 

しかし、いざ収穫が始まると、あれよあれよと面白いほどに次々と実がなっていくので、充実感のある栽培が経験できると思います。

 

ゴーヤの特徴

ゴーヤ(にがうり)の特徴とは:

 

分類:  ウリ目 ウリ科

学名:  Momordica charantia L.

英名:  Bitter melon, Bitter gourd

和名:  ツルレイシ、ニガウリ、ゴーヤ

原産地:熱帯アジア

栽培時期: 種まきー 4月中旬〜5月初旬頃が適期

      収穫 ー 7月中旬〜9月末頃まで収穫可能

連作障害: あり(輪作年限は2~3年)

 

親づる摘心

摘心について:中心にある太い親づる(茎)の成長点をカットすることで、脇芽から子づるがたくさんでてくるようになります。そうすることで、そこからでてくるつぼみや雌花の数も増え、さらに孫づるも後々でてくるようになるため、結果的にゴーヤの実の収穫もUPするというものです。(親づるには雌花がつきにくいと言われています)

 

また、収穫量だけではなく、親づるを摘心することで、栄養が十分に子づるや実に行き渡り、おいしい実が期待できます。

 

グリーンカーテンだけをつくる目的であれば、かならずしも親づるの摘心は必要ありませんが、ゴーヤの実の収穫量を期待するのであれば、摘心は必要不可欠です。

 

摘心時期

ゴーヤの摘心時期は、一般的には本葉が5枚ついた時に6枚目の成長点をカットします。これが、1回目の摘心と言われるものです。

 

摘心後、1週間もすると、横の脇芽から子づるが発生し成長してきます。子づるについては、放任栽培でも良いですし、親づると同様に葉っぱ5枚目(5節目)まで残し、6枚目の成長点をカットし、今度は孫づるを伸ばしていくという方法もあります。これが、2回目の摘心となります。

 

そして、子づるや孫づるがネットや支柱の一番上まできたら、管理上、摘心するのが、3回目の摘心となります。スペース的にさらに横に伸ばせるようであれば、いくつかのつるはそのまま横にはわせ、放任栽培で残しておいてもよいかと思います。

 

以下は、私のYouTubeサブチャンネル Sachi姉の農的暮らし【1㎡から始めるプチ自給自足】ゴーヤの摘心を説明している動画です。

摘心作業の動画は、6:10~スタートします。よろしければ、ご参照ください ↓

youtu.be

人工授粉

きゅうりなどの単為結果性(たんいけっかせい)は、雌花のみで結実することが可能で、人工授粉は不要ですが、ゴーヤやかぼちゃ、メロンなどは、人工授粉が必要となります。

 

もちろん、自然な環境の中では、蜂などの虫たちが受粉の手助けをしてくれますが、条件的に自然の受粉が難しい場合は、人工授粉をすることで、確実に実をつけるようにすることが必要です。

 

1) 雌花と雄花

雌花と雄花の見分け方については、毎日ゴーヤを観察していると、知識がなくてもすぐにわかるとは思いますが、人工授粉をする上で、雌花と雄花の違いをあらかじめ知っていた方が便利かと思います。

 

以下の写真は、雄花です。最初に花が咲き出すのは、だいたいの場合、雄花ではないかと思います。

雄花は、中央部に黄色の雄しべがあり、花の下はひょろひょろっとした長い花柄(かへい)があるのみです。

雄花(中央に黄色い雄しべがある)

下の写真は、ゴーヤの雌花で、雌花の特徴としては、花の中央は緑色の雌しべがついており、花のすぐ下の部分は、イボイボのついた小さなゴーヤの実が最初からついていて、ふくらみがあります。

雌花(花の下にはゴーヤの小さな実がすでについていて、花の中央は緑色の雌しべ)

このように、初めての方でも比較的見分けやすく、葉っぱの中にうもれてさえいなければ、容易に認識できると思います。ただ、雌しべの発生率は全体の10%くらいの確率と言われ、雄しべに比べて花の咲く数はとても少なく、それほど頻繁には咲かないというイメージがあります。

 

2) 人工授粉の方法

人工授粉に適している時間帯は、早朝から遅くとも午前中9時くらいまでには済ませた方が良いでしょう。できれば、雨の降らない日が良いのですが、花の開花時間は限られているので、雨のあたらない場所にある株であれば、トライしてみてください。路地植えよりは、人工授粉の成功率は高いと思います。

 

タイミング的には、雌花が開花している間に、花の咲いている雄花をつみ取って、花びらをすべて後ろ側につまみ、黄色い雄しべ部分をよく見えるようにし、雌花の雌しべ部分に軽くポンポンポンと、花粉を付着させます。

黄色い花粉が、雌しべの表面についたら受粉完了です。

 

文章で説明するより、動画でご覧いただいた方が早いかと思います。

 

以下は、私のYouTubeサブチャンネル Sachi姉の農的暮らし【1㎡から始めるプチ自給自足】ゴーヤの人工授粉を説明している動画です。

動画の後半あたり(10:05~)から受粉関連の内容が始まります。

よろしければ、ご参照ください ↓

youtu.be

収穫

ゴーヤの収穫時期は、早くて7月上旬くらい〜うまくいけば9月末〜10月上旬くらいまでの収穫が可能です。収穫の目安としては、着花してから、20日前後の緑色で熟す前の実を収穫します。

 

下の写真のゴーヤの実は、成長過程の小さなものです。ゴーヤの種類によっても、実の大きさは変わってきますが、この2倍程度のサイズ(20cm前後)まで成長すると、収穫時期となります。

 

すくすく育ってくれてます♡

実のサイズがまだ小さくても、下の写真のように、葉の陰にかくれてまったく気づかず、収穫が遅れてしまったものは、このように黄色く熟しすぎて腐ってしまうものもあります(中の実は真っ赤になり食べられません)ので、注意が必要です。

収穫が遅れ、熟しすぎて色が黄色く変色した実(中は真っ赤になっている)

その他のお世話

上記以外にも、やっておいた方が良いお世話もありますので、以下にご紹介しておきますので、参考にしてください。

1) 誘引作業

誘引作業は、株をスムーズにネットなどへ到達させ、上へ上へ伸びていきやすいように、小枝や麻ひもなどを使って誘導してあげる作業となります。

ですので、苗を定植する前までには、土の準備とともに、支柱やネットをあらかじめ取り付け準備しておくことをおすすめします。

30cmくらいの長さの小枝を株に対し斜めざしにし、株とネットの2箇所を麻ひもでその小枝に固定します。

小枝や割り箸などでネットへ誘引します
2) 子づる固定

親づる摘心後は、各節目から子づるが伸びてきますので、下の写真のように、伸ばしていきたい方向にツルをからめ、麻ひもなどで固定してあげると、スムーズに上へ伸びてくれます。

また、摘心した親づるの先端部に、赤色などの目立つテープを貼っておくと、どれが親づるでどれが子づるかが一目でわかり、子づる摘心などの際に見つけやすいのでおすすめです。

ネットや支柱に誘導して上へ伸ばしていきます♪
4) 追肥

ゴーヤはかなり生育が旺盛で、7月後半にもなると、実がつぎつぎになり過ぎてしまう傾向にあり、肥料がきれてくると黄化が始まりますので、収穫が始まりだしたころをみて、隔週でスプーン1杯くらいを目安に与えてください。

ただし、肥料のやりすぎには十分ご注意ください。つるぼけ状態になってしまうと、実がつきにくくなる場合があります。

5) 下葉処理

ゴーヤは1ヶ月もすると、葉っぱがジャングルのようになってしまうので、適当に密集している箇所をすいていきます。特に下葉は湿気や土からの暑さが上がってきて、雑菌などが発生しやすいので、定期的に黄化した葉っぱや、虫食いでダメージを受けている葉っぱを中心に、どんどんカットしていきましょう。

6) 水やり

基本的には1日1回、できれば午前中早い時間帯に水やりします。

夏場の暑い時期は、水枯れしやすい状態にありますので、土の乾き具合をみながら、1日朝夕2回の水やりが良いでしょう。

まとめ

今回のゴーヤ栽培は、種から大切に育てていますが、中には育苗中とても弱々しい苗があり、プランターに植え替えるかどうか、迷っていた株がありました。

 

もう、植え替えをあきらめかけていたちょうどその頃、その株は小さくて弱々しいながらも、ちゃんとツルをのばしてきて、植え替えしてほしいという意思をアピールしてきました(笑)。

 

ということもあり、迷いながらもプランターへ植え替えたのですが、その後の成長ぶりが予想を反するもので、今ではすくすくと他の株に負けないくらいの勢いで、しっかりと元気に成長してきました。

 

前回のきゅうりの回でも同じようなことを言及しましたが、植物の成長には目を見張るものがあり、また、彼らの生命力の強さや過酷な状況に打ち勝つそのたくましい姿に感動を覚えます。生きることの尊さを常に植物から学んでいるような気がします。

 

植物を育てたり、収穫をすることの喜びを感じるだけではなく、このようにいろんなシーンで植物から学ぶことのすばらしさを、ぜひ感じとっていただければ幸いです。

 

本日もご訪問いただきありがとうございました。

 

マクロ美アンSachi