マクロ美アンSachi

ノマド的暮らしが好き。海外旅行/ 英語/ スローライフを満喫しよう♪

ウィーン空港免税手続き方法〜どんな手続きをすればいいの?

こんにちは。マクロ美アンSachiです。

海外旅行に行くと、空港や街中のショップで、Tax Refund(税金還付)Tax Free(免税)などの文字を見かけたことが一度はあるのではないでしょうか?日本でも、ドラッグストアなどでよくTax Freeという看板を見かけますよね?

私がかけだしの新人添乗員の頃に、いつも手続き方法があいまいで悩まされたのが、この免税手続きに関する情報でした。

特にヨーロッパのツアーは、ブランド品などをお買い物する方も多く、国によって免税範囲や通貨、還付率なども違いますし、EU内ではどこで手続きすればいいのかなど、わからないことがたくさんありました。

そんな悩みを持つ旅行者や新人添乗員の方の為に、ウィーン空港での免税手続きを例にして、ヨーロッパでの基本的な免税手続きの方法をまとめてみました。

これからヨーロッパ旅行に行かれる方、かけだしの添乗員さんで今さら会社に聞けない方など、少しでも参考になれば幸いです。

 

 

ウィーン空港免税手続き方法〜どんな手続きをすればいいの?

f:id:macrobian_sachi:20200212102405j:plain

ステップ1:TAX FREE加盟店で商品を購入後、免税書類を発行してもらう

Tax Free加盟店1店舗での合計購入金額が、免税対象額の75.01ユーロ以上の場合、その店舗で免税書類を発行してもらいます。

あくまで、自己申請となりますので、支払いの際に必ず「Tax Free, Please!」と言って書類をもらうようにしてください。

ほとんどの店舗では、支払いの際に名前や住所、商品などの情報が打ち込まれた状態の書類(レシートっぽい紙)をレシートと一緒に渡してくれます。自分で記入する必要があるのはクレジットカード情報くらいです。

以下は、オーストリアの免税に関する条件などの情報です。

・VAT税率: 20% 及び10%(食品類や書籍)

・免税対象額:75.01ユーロ以上

・還付率:商品の種類により異なるが、11.5~15%、5~7%(食品類・書籍)

 

注意事項

1. 購入月の末日から3ヶ月以内に税関で承認印をもらうこと。

2. 払い戻し申請ができるのは、免税書類発行日から4年以内とする。

3. 承認印はオーストリア、もしくはEU圏の最終出国地の税関のものが必要。

4. 免税手続きが可能なのは、EU圏非居住者であり、かつ18歳以上であること。

ステップ2:免税書類に必要事項記入

Tax Free加盟店で受け取った免税書類によっても異なりますが、ほとんどの場合、必要事項(申請者名前、住所、商品情報など)が入力された書類が渡されます。(レジにて名前や国名、住所などを聞かれます)

ですので、それ以外のクレジットカード情報などは手書きで追記する必要があります。

(わかりやすい文字で、はっきりと正確に記入しましょう。)

ステップ3:空港の税関での手続き(免税書類に輸出承認印を押してもらう)

オーストリアはEU加盟国ですので、オーストリアで購入した商品でも、EU最終出国地の税関で手続きをします。(ただし、オーストリアが最終出国地でなくても、乗り継ぎ時間の関係で最終出国地での手続きが困難であれば、オーストリアで手続きが可能です)

手続きには以下を税関で提示し、免税書類に輸出承認印を押してもらう必要があり、この手続きは申請者本人が行わなければなりません。

<必要な提示物>

・Tax Free加盟店からもらった免税書類

・購入品のオリジナルレシート(コピーやクレジットカード明細は不可)

・搭乗券、または航空券(E-チケット)

・パスポート

<2つの手続き方法>

1. 免税購入品をスーツケースにいれる場合(団体ツアーの場合はこちらがほとんど)

空港到着後、上記提示物とスーツケーツを持って、チェックイン前に税関カウンターで手続きをすませる。その後、航空会社チェックインカウンターにて搭乗手続きを行う。

注意:最近、税関はかなり早い時間から混雑しており、時間帯によっては2時間以上待つ場合もあるため、なるべく早めに空港に行くことをお勧めします。

(団体ツアーは、ほとんどの場合、現地旅行会社の空港アシスタントが付くため、税関手続きは空港アシスタントの方がケアしてくれるため安心です。ただし、アトランダムでスーツケースの商品を見せろと言われる場合もあるので、まとめてすぐだせるようにパッキングしておくことが大事です)

2. 免税購入品を手荷物として機内に持ち込む場合

空港到着後、まずはチェックインカウンターで搭乗手続きを完了し→出国審査(あるいは乗り継ぎで到着)後、出発ゲート付近にある税関で手続きを行う。

注意:この場合、ツアーの場合でもアシスタントがつかないため、基本的に自力で手続きを行うこととなります(添乗員がお手伝いする場合もあります)。乗り継ぎ地の場合は、乗り継ぎ時間がギリギリだったりして、間に合わない場合もありますので、できるだけスーツケースに入れて余裕をもって空港に行くことをお勧めします。

ステップ4:還付金受け取り

還付金受け取り方法は、以下から選択が可能です。

ステップ3が完了したら、あとは現金で還付金を受け取るか、書類を投函してクレジットカードに入金してもらうかを選べます。

・現金(現地払い戻しカウンターにて現地通貨で受け取り)→ 免税書類1枚につき、3ユーロ前後の手数料がかかる場合があります。

・クレジットカード→  免税書類を投函箱に投函すれば、だいたい2~3ヶ月後をめどに、記入したクレジットカード番号へ日本円で還付金が振り込まれます。

・小切手の場合もクレジットカードと同様、免税書類を投函。

 

注意:免税に関する手続き方法やルールなどは、予告なく変更される場合もありますので、最新の詳細に関しては、現地で再度確認をされることをお勧めいたします。

≪海外/テーマのある旅特集!≫クラブツーリズムのお勧めツアーはこちら

まとめ

f:id:macrobian_sachi:20200212104306j:plain

免税手続きに関する流れをステップごとに書いてみましたが、おおまかな流れを知っておくだけでも、現地であわてず手続きを行うことができるのではないかと思います。

一度でも経験してみると、そんなに難しい手続きではありませんが、まったく知らないとやはり不安になるものです。

最近では、アジアからの観光客も増え、税関でスピーディに処理ができていない現状があるとのことで、現地手配会社から注意喚起の連絡がきているのも事実です。

しかしながら、せっかく還付金という制度があるのですから、それを利用しない手はないですよね。賢くお買い物をして、思い出に残る旅になれば幸いです。

 

本日もご訪問ありがとうございました。

 

マクロ美アンSachi