マクロ美アンSachi

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【トラベル】旅行会社のツアコン(海外添乗員)になるには〜ツアコンになるまでの流れ〜

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こんにちは。マクロ美アンSachiです。

 

今日はトラベル系についての記事を書こうと思います。

 

皆さんは、旅行する時は添乗員(ツアコン)付きのおまかせ安心ツアーに参加します

か?それとも、個人旅行で自由に旅行したい派ですか?

 

添乗員付きのツアーは楽でいいけど、添乗員さんって大変そう!でも、タダで海外旅行

行けていいな〜なんて思ったことが一度くらいあるのではないでしょうか?

 

そんな添乗員について、どうやったらなれるのか?トラベル専門学校に行かないとなれ

ないの? 英語しゃべれないけどなれるのかな〜?等、疑問点を深掘りしてお伝えして

いきたいと思います。

 

  

【トラベル】旅行会社のツアコン(海外添乗員)になるには 〜ツアコンになるまでの流れ〜

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現在、私は通訳と海外添乗の仕事を掛け持ちしており、海外添乗に関しては1999年から

スタートし、途中休業もしておりましたが、海外添乗歴はトータルで約10年間です。

 

初期の頃は中近東、アフリカ、アジア、中南米方面の秘境を中心に、最近ではヨーロッ

パ方面を主に添乗しています。10年間の海外営業をしていた頃を含めると、約90カ国前

後の国々を旅してきました。渡航回数に関しては多すぎて不明です。笑

 

また、3社の旅行会社/派遣会社(専門系+メディア系)での異なる研修やノウハウ取得

の経験をもとに、どうやればツアコンになれるのか、何から始めればいいのか、研修は

あるのか等の疑問を解決し、ツアコンをこれから目指す方々に私の経験をシェアし、

少しでもお役に立てれば幸いです。

 

ツアコンには英語は必要なのか?

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ツアコンには英語は必要なのか?

答えはYes, Noどちらもあります。

 

なぜなら、国内添乗だけであれば特に英語は必要ありません。業界用語ではかなり英語

的要素は入ってきますが、単語レベルですので仕事をするうちに必然的に覚えますので

しゃべれなくても大丈夫です。

 

しかし、海外添乗になるとある程度の英語力は必要です。

東南アジアなど、日本人現地ガイドがいる場合は、空港やレストラン、ホテルでの簡単

な英語ができればほぼOKです。

 

現地ガイドが英語しかしゃべれない場合は、通訳的要素も入ってくるので、観光案内の

内容(歴史や文化、遺跡や世界遺産etc.)などがわかるレベルが必要となります。

TOEICの点数で言えば、600点以上はあった方がいいでしょう。

 

しかしながら、ほとんど英語がしゃべれない添乗員が、英語ガイドとともに同行してい

るところを過去に何度も見ていますし、派遣会社で英会話のテストがあるわけでもない

(筆記テストには一部簡単な英語あり)ので、高校レベルの英語力さえあれば、なんと

かなると思います。ただ、その分、事前の勉強はしっかりしていないとボロがでます

が。。(笑)

 

ツアコンになるまでの流れ

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 ツアコンになるまでの流れは、ざっくり以下のようになります。

  1. 添乗員募集のサイトから説明会に参加申し込みをする。
  2. 説明会までに履歴書・職務経歴書を準備する。添乗経験がある場合は、添乗実績表を作っておくとベター。
  3. 説明会当日〜 添乗員業務に関する説明が1時間前後ある→ 面接希望の人だけ残り、面接(会社によって異なるため、事前に確認のこと。大手以外は説明会=面接&筆記テストだったりするので、本気でやりたい人は必ずスーツで行く事)。
  4. 合格後、研修日確認→ 旅程管理主任者研修(国内2日間/ 総合3日間)〜ほとんどの場合、研修代は本人が負担となります。詳細はTCSA(一般社団法人日本添乗サービス協会)のHPを参照。
  5. 旅程管理主任者試験合格後、「旅程管理業務を行う主任者証」が発行される。
  6. 添乗業務の経験(以下のうち、いずれか)
  • 登録会社の研修ツアーに参加する。
  • 実際のツアーにサブ添乗員(補助)として同行する。
  • 手配旅行に添乗員として同行する。               

 

*ただし、経験者は上記の限りではありません。面接だけでOKの時もあります。

また、未経験の方は、いきなり海外添乗はまれで(正社員の場合はあり)、国内添乗か

らスタートとなることが多いようです。

 

上記以外にもトラベル専門学校で、一連の研修を行うという方法もあります。

 

私の場合 具体例

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もともと私は旅行が大好きで、小学生低学年の頃から、当時人気TV番組だった「兼高か

おるの世界の旅」という旅チャンネルを毎回かかさず観ていて、大きくなったら私も兼

高かおるさんのように世界にはばたく!と心に誓い、その信念のせいか大人になってか

らもずっと、海外との縁は切っても切れない境遇でした。

 

ですので、就職活動は迷いもなく旅行会社ねらいで、大手も含め数社受けたうち、小さ

な秘境専門の旅行会社に受かりました。その会社での例も含め、参考として以下のケー

スをあげてみました。

 

ケース1: 正社員(専門系)研修ツアーなし

海外旅行のみの旅行会社で、ブータンやネパールのトレッキングや登山、中近東、アフ

リカ方面の秘境に強い会社で、現在では知る人ぞ知る超レアな専門系の旅行会社です。

 

この会社には正社員として入社したため、上記の流れとは若干異なりますが、研修費も

べて会社が負担してくれました。先輩添乗員からレクチャーはなんとなく受けたもの

の、いきなり一人で西トルコの添乗に行かされた記憶があります。結果は、もちろんズ

タズタの評価でした。。。

ちなみに、西トルコは専門系の旅行会社では新人コースになっています。

 

ケース2: 派遣社員(専門系)研修ツアーあり

2回目の場合は、20~30社以上の旅行会社と契約がある派遣会社で、専門系の専属添乗

となりました。専門系の旅行会社を利用するのは、いわゆる旅行慣れしたベテラン旅

行者(ほぼ50代後半〜80代)が多く、結構肉体的、精神的にタフな現場でした。

 

この会社は、派遣社員として入ったため、上記の流れに沿っており、派遣会社のオリジ

ナル研修バスツアーにも参加しました。バスでのトーク(観光案内や歴史etc.)や空港

のあいさつや動きなどを研修するものです。予め、自分でデスティネーションを設定

し、ノート作りをして自分なりに準備します。私の場合は、ギリシャへ添乗することを

想定してノート作りをしました。

 

基本的に派遣会社所属ですと、未経験なら国内添乗からスタートし、経験者も数回もし

くは未経験者と同じ日数、国内添乗を経て海外添乗となります。私の場合は、経験者と

いうこともあり、日帰りの国内添乗(東京⇆栃木観光)1回のみで、すぐに海外添乗と

りました。

 

ケース3: 派遣会社(メディア系)研修なし

3回目場合は、比較的大手のメディア系(いわゆる新聞やカタログ通販を通して販売す

る旅行会社)を中心にした派遣会社の添乗員で、たまにJTBなどの「部門」系の添乗も

あります。私の場合は、体力的に専門系はつらいお年頃になってきたので、ヨーロッパ

中心のラクな8日間前後の添乗にシフトし、月1ペースでゆったりやっています。

 

基本的に上記で記述した流れに沿い、派遣会社の研修ツアーに参加が基本となります。

私の場合は、ある程度経験があったので、他の添乗員の出発時に空港センディングに付

き、その会社の手順を確認するだけで、翌週からすぐ海外添乗スタートできました。

 

新人のツアコンで派遣会社からツアーに同行する場合は、アジアやヨーロッパ方面への

メディア系から始めることをお勧めします。いきなり専門系からですと、現地でのトラ

ブルも多いですし、ベテラン?のお客様が多いので結構大変です。

 

ツアコンになるための準備

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将来的に添乗員になりたいと思ってらっしゃる方は、今から何を準備しておけばいい

のか?

 

以下は、私が日ごろからやっておけば良かったなと反省している事項です。添乗が始ま

るまでの間に、興味があるものは見直しておくと、実践で役に立つと思いますので、よ

かったらチェックしてみてください。

 

  1. 添乗を希望するデスティネーション(例:ヨーロッパ、アジア)の歴史、世界遺産、宗教(特に三大宗教~キリスト教・イスラム教・仏教)、文化等の勉強
  2. 世界情勢を把握しておく。
  3. 世界地図をしっかり頭にいれておく。
  4. 都市の3レターコード(東京:TYO, ロンドン: LON, パリ: PAR 等)、航空会社のキャリアコード(日本航空: JL, エールフランス:AF,  アメリカン航空:AA)、提携航空会社グループ等を確認しておく。
  5. トラベル英語(ホテル、レストラン、空港、博物館の展示品説明)をチェックしておく。
  6. 空港の出発ロビー(成田空港などの国際線)の団体カウンターにいる添乗員の動きを観察→ 空港に慣れるというのも大事です。
  7. お金と時間があれば、一人旅をして海外に慣れておく。

 

*研修ツアーに備えてノート作り(基本のイタリアあたりなど良いかと思います)をし

て準備しておくのも良いかと思います。

ツアコンに年齢制限はあるのか?

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添乗員は、通訳・翻訳などと同じように年齢制限はありません。体力がある限り70代で

も可能です。実際に退職後、60代後半の方が再チャレンジしている場合もよくありま

す。 

 

ただ、スタートはできるだけ早いうちが良いかと思います。添乗員は憶えなければなら

ない事や書類作業が半端なく多く、体力も必要なため、若いうちに始めておくと吸収も

早いですし、途中ブランクがあいても、私のように年を取ってまた再スタートすること

が可能です。

 

この仕事は何と言っても旅好きには最高の職業です。月に1〜2回は海外に行けますし、

業務中はもちろん食事代も宿泊代もすべて無料です。辛いこともありますが、色んな場

所で色んな体験・出会いがあり、充実感を半端なく感じます。私も、色んな仕事をして

きましたが、結局のところ3回もこの職業に戻ってきてしまっているわけですから、き

っと天職なんでしょうね。

 

まとめ 

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以上が私の具体例で、旅行会社や派遣会社によって様々なケースがあるとは思いま

すが、おおむね流れとしてはざっくり同じで、以下の通りとなります。

 

HPで説明会、あるいは面接日を申し込む→ 説明会/ 面接→ 旅程管理主任者研修及び

試験→会社研修もしくはサブ添乗→ 国内添乗→ 海外添乗デビュー(会社によって

は、海外研修を自費で払って、イタリア等へ研修旅行とかもある)

 

そして、ツアコンになるには。。。

  • 英語力は高校レベルでOK。
  • 年齢制限はない。体力がある限りOK。

 

よく、添乗員の日給の低さや業務の過酷さが問題にあげられていますが、昔に比べる

とある程度改善されていますし、ベテランになれば日給も通訳と変わらないレベルまで

アップ可能ですし、残業代もきちんとでます。何よりも、好きな時に働いて、好きな時

に何ヶ月でもお休みできる(無給ですが。。。)のは魅力的です。

 

今、添乗員が足りていない状態で、常に募集がかかっていますので、この機会に

チャレンジしてみるのも良いかもしれません。

 

頑張ってみてください!

 

ここまでご覧いただきありがとうございました。

 

マクロ美アンSachi